2012年5月16日水曜日

アメリカのフリーエージェント人口は3300万人だそうだ

ピンクさんはクリントン政権で、九五年から九七年にゴア副大統領の首席スピーチライター(演説原稿を書く人)を務めたアメリカ政治の中枢部にいた人です。ストレスと過労で身体を壊し、ホワイトハウス勤めを辞めて独立しました。

自宅で仕事をするようになると、家族と過ごせる時間がとれてストレスも少なくなり、体調がよくなったと喜んでいて、その体験もあるのでしょうが、フリーエージェントを肯定的に捉えています。

アメリカのフリーエージェント人口は控え目に見て三三〇〇万人で、全米の労働者の約二四パーセントにあたると、ピンクさんは推計しています。他の経済誌や経済政策研究所は四OOO万人以上が非従来型の、常用されない労働者だといっています。

さらにある市場調査会社は、二〇一〇年にはアメリカの労働者の四〇パーセント以上がフリーエージェントになると予測しているそうです。

ピックさんは、フリーエージェント人口三三〇〇万人の内訳を、フリーランスが一六五〇万人、臨時労働者が三五〇万人、起業家がニニ〇〇万人としています。フリーランスとは自分の手に技能があって活動している人で、起業家とともに肯定的に捉えています。

また、臨時労働者は、多国籍企業の九割以上が常に使っていて、アメリカ経済に欠かせない存在になっていると分析していますが、その労働と生活は厳しいとも書いています。